ハァ、とひとつため息をついて、阿伏兎さんが口をひらく











「任務でまさかの負傷だ、利き腕だから、メシもろくに食えねェんだとよ」













腹が減ったってうるさいから、俺が食わせようとしたらこのザマだ、そういって部屋を見渡す
















ああ、だからこんなに荒れてるんですね、団長の部屋



















「阿伏兎なんかにさせられるくらいなら、まだ月子にやられたほうがいくらかマシだよ」




















そういってムスっとしながら、大人しくなにかを待っている団長



















ちょいちょいと指をさす阿伏兎さんの指先を追う

















わたしは、あ、はいっ、と返事をして、テーブルに置かれたごはんをそっともちあげた



















ん、と短く合図をして団長は口をあける


















ここで、あーん、とかいったらまじで殴られそうなので、そこはぐっとこらえるわたし














そーっとごはんを口へ持っていくと、ぱくりと口を閉じた














かっ










かわいい....!!!
















なにより大人しくごはんをたべる団長とか、かわいすぎて...!!







これ以上わたしを惚れさせてどうするつもりですか...!!










どうするつもりもないんだろうから、これ以上夢中にさせないで頂きたい...!














団長がお腹いっぱいになる前に、わたしの胸がいっぱいです団長...!///















ふるふると緊張でふるえる腕を隠しつつ、わたしが2口目を運ぼうとしたとき、ピタリと団長の動きがとまった。






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