そんなことをぶつぶつと考えていると、隣にいない俺に気づいて、後ろを振り向く月子。
パタパタと近寄ってきた月子の顔は、なんだか楽しそうだ。
「どうしたの、気持ち悪いくらい笑顔だね」
『だって、ぽかぽか気持ち良いんですもん』
春っていいですねー、なんて、笑顔で言われても困る。
俺は、春になっていいことなんて、ひとつもないからね。
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