乙女モード全開のわたしですが、思考回路は正常です!






大丈夫!柄じゃないってのは本人が一番わかってるから!!






心の中でわけのわからない弁解を終えた私は、さっそく団長の部屋へむかった。










驚かせようとノックをせずに入ると、なぜか人影が二人。







(・・・あれれ)






団長と、もうひとり、あの人だれだ。





後姿で全然顔がわからない。




でも、長い髪がすごくきれい。






後姿でもわかる。





美人だ、この人ぜったい。











部屋に入る手前の壁にこっそりと隠れて、その人が出て行くのを待った。










「じゃあ、お返事楽しみにしてますから」





「はいはい」










そういって女の人は、わたしに気づかず部屋をでていった。






しゃがんでじっとしていたわたしに、女の人のいいにおいが通り過ぎる。




そろりと見上げたその人の顔は、真っ赤だった。









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