『じゃあ、勝負で勝ったら見せてください!』







そういって私は、持ってきたトランプを誇らしげに団長の目の前に突き出した。







それをみた団長は、あぁ、みつかったんだもんネ、と暢気に拍手をしていた。






『あのルールはまだ生きてますよね?』





あのルールとは、この前トランプをしようとしたときに決めたルール。




勝ったほうのいうことを1つ聞くというもの。







「いーよ」





団長はそういうと、トランプを手際よく切り始めた。










指綺麗だなーとか、いちいち魅力的な部分を見つけるわたしはどんだけ団長のことが好きなんだ。














ささっと分けられたトランプたち。






そう、今から命を懸けたババ抜きがはじまるのです。







命は言いすぎ?




いやいやいや、相手は団長ですからね、万が一負けたらなにを要求されるかわかりませんからね。




こちとら死ぬ覚悟でやってるわけですよ!!!!!







ゴクリと息を飲んで、一枚ずつトランプを引いていく。












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