『・・・あれ、今日は任務じゃなかったんですか?』



そういえば、朝早くの出発だとか阿伏兎さんがいってた気がするんだけど。





「うん、寝坊した」




『・・・なるほど』





やっぱりですか。


そんなにすがすがしい笑顔されたら突っ込めません。






「そんなわけで、しょうがないから月子の部屋にきてあげたよ」




『あ、ありがとうございます』








簡単に言うと暇つぶしですよね。





いやでもヒマだからわたしの部屋に来てくれるってすごく嬉しい。


なんだか恋人みたいじゃないですか。







『じゃあ何します?トランプとかどうですか?』


「命を懸けた?」


『愛をかけましょう』


「残念だな、俺が負けてもアンタにあげる愛なんてもっていないよ」


『ちょっ、今の相当なダメージなんですけど!!』


「じゃあ、勝った方の言うことを1つ聞くっていうのでいいじゃない」


『なんでもしてくれるんですか?』


「いいよ、俺に勝てたらね」


『! その言葉、忘れないでくださいね!』






わたしはガサゴソとトランプを探し始めた。








―コンコン




誰かがわたしの部屋のドアをノックした。






だれだろ、阿伏兎さんは任務にいっているし・・・。








―ガチャ





「なー月子、団長しらねぇ?」







入ってきたのは、同じ団員の・・・名前だれだっけ?



とりあえず、あんまり仲良くない人。



なんでわたしの部屋知ってるの?





なんの用ですか、と聞こうとしたら、もう団長がドアのほうへ歩き出していた。





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