「仮に月子が、かぐや姫だったとして、本物のかぐや姫と、何が違うとおもう?」
俺の質問に、嫌そうな顔をして答える月子。
『・・・美しさとか、品格、とかですか』
「あはは、そう言われればそうだネ。でも違う」
『えー?気品とか、細さとか?あとはー・・・』
見た目のことばっかりじゃないか。
しかも、答えにたどり着かず、自分を貶す方向に行ってしまっている。
「全然違うヨ」
じゃあなんですか、と聞いてきた月子の顔は、少しムっとしていた。
「かぐや姫には頼りない兵しかいなかったけど、アンタには俺がいるでしょ?」
どんな数の迎えが来ようと、追い払ってあげるよ。
君がそれを望むなら。
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