『ってなわけで、戦ってくださいっ団長!』
「やだよ」
先ほど献上したアイスを食べながら、団長はわたしのお願いをさらりと断った。
ちょっ、そのアイスの意味をわかってください・・・!!
『なんでですかっわたしがお嫁にいってもいいんですか!』
「いいんじゃない?同族なんだし、しちゃえば?」
『同族ってどういうことですかァァァァ!!!』
そうだ、今気づいたけど、わたしと団長、付き合ってるわけじゃないんだ。
ただの上司と部下なんだ。
あれれ、どうしよう、わたしを守ってくれる気配が毛ほども無いですよこの人。
部下がお嫁にいっちゃうんですよ?
貴方だけのものじゃ、なくなるんですよ?
・・・って今も団長のものじゃないけど。
自分で言ってて寂しいわ、もう。
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