―シャリシャリ
「んー、おいしいねコレ、地球の果物?」
にこにこ可愛い笑顔で、りんごのうさぎさんを食べている団長。
なんだこれ可愛いな、画になる。
『おいしいですか?団長』
「うん(もぐもぐ)」
『団長、いつもいいタイミングで私の部屋に来ますよね、すごいです』
「偶然じゃない?」
『そうですか?」
「あ、でも今日はにやにやしながら重そうなダンボールをもった月子が受入所から出てきたから、面白そうだから後ろをついてってたんだ。」
あら、完全に一部始終見てるじゃないですか。
『その重そうなダンボールを持ってあげようとか思ってくれなかったわけですね』
「もちろん」
そんな会話をしているうちに、団長はわたしの果物たちを平らげてしまった。
団長が満腹なら、わたしも満腹です。
・・・あれ、なんかこれわたしドMみたいじゃない?
チラっと団長が、果物のはいっているダンボールに目を向ける。
あれ、まだ食べたり無いのかな。
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