―ガヤガヤ


『わー!!ほんとにいろいろ売ってますね!団長!!』

「そうだネ」




商売が盛んな星だからか、そこら中に人があふれていた。

そして暑い。人がいっぱいいるからかわからないが、暑い。





でもそんなことより、わたしは家具に夢中だった。





『団長!わたし、いくらまで買っていいんですか?!』

「え、俺が買うの?」



団長は、目を大きくして、驚きながら聞き返してきた。




え!逆にわたしが自分で買うの?!





『わたし、お財布とか全部万事屋においてきちゃったんですけど』


「あぁ、そっか」





俺が急に連れてきちゃったもんね、といって何かを考えている団長。






「じゃあ、じゃんけんで買ったら、全部俺が買ったげる。」


え、じゃんけん?


じゃんけんて、銀ちゃんを戦闘不能にしたあのじゃんけん?

ていうかあれはもうじゃんけんですらなかったけど。





『わたし、暴力反対です』



「大丈夫、ちゃんと普通のじゃんけんするから」




やっぱり銀ちゃんとやったのは、普通のじゃんけんじゃなかったんだ

普通のじゃんけんなら・・・とじゃんけんをすることにした。




『わたしが勝ったら、絶対買ってくださいね!!約束ですよ!あ、ついでに服とかもかってください!』




「いいよ。その代わり、俺が勝ったら、月子ちゃんが俺のほしいもの買ってネ」





え、ちょっとそれは話が違う!!!!!





ちょっとまってください、と言おうとしたら、団長は勝手に勝負をはじめた。



「ださなきゃ負けだよ、じゃーんけーん・・・

ぽん!



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