通じ、た?


・ポッド→コーン・

見事に玉砕した遊園地観覧車作戦。
次にコーンをデートに誘う作戦を考えた、が。
やっぱりデントが邪魔だ…。
どうにかしてデントをどっかに行かせなければ…あ!
逆に、俺にコーンがついてくればいいんだ!よし!
俺、最強!頭いい!さすが俺様!

「なあ、コーン」

むしゃむしゃとクッキーを食べながらヒヤップと遊んでいるコーンに話しかけるが、クッキーを口に含んでるせいで返事ができないらしい。
ドキドキしながら、後ろからコーンにのしかかると、ごくりとクッキーを飲み込んだ。

「なあに、ポッド」

ちょっと喉につまったのか、苦しそうに返事をするコーン。
目には苦しさの反動で涙がでていた。
それにドキッとした俺はどうにかしてんな…。

「あのよ、買い出しに付き合ってくんねーか?」

「どこに?」

「9番道路のデパート」

「え、遠いよ…」

「い、いいじゃんかよ!」

「んーまあ、いいか」

財布を手にとり、コーンは、早く行こうって言う。
よし!今回はデントはいない…!
デントは留守番。
2人きりだ!

「疲れたら言えよな」

「うん」

ジムからでて、そっとコーンの手をつないでみた。

「なんかさ、小さいころみたい」

「え?」

「小さいときさ、2人で夢の跡地に行ったでしょ?」

「そうだっけ…」

「そのとき手つないでさ、ムンナ探したりして楽しかったなあ」

ちらり、とコーンを見るとニコニコしていた。
それがかわいくてかわいくて…!
話しているうちに、いつのまにか着いていて、ささっと買い物を済まして、デパートの屋上でミックスオレを2人で飲んだ。

「はー…疲れたね」

「なあ、コーン」

「ん?」

「また、さ、デパートに来ようぜ?」

「うん、もちろん」

「ふ、2人きりでだぞ?」

「うん」

(やっと、思いが通じた、そんな気がした)

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