思い伝わらず…!


・ポッド→コーン・

「こ、ここここコーン!お、俺っと…う、うだあああ!」

だめだ、言えない。なんでだ、たった一言言うだけなのに。
出かけているデントとコーンの相棒(ヤナップとヒヤップ)と俺の相棒(バオップ)が心配そうに、俺を見ている。
ちなみに俺は留守番だ。
大丈夫だよ、と言い、頭をなでると、安心したのか、一斉に遊びだす。
この俺。ポッドの今現在の悩み。
それは…。

「なにしてるの」

「うぎゃあああ!」

兄弟である、コーンに告白どころかデート(男同士であるうえに兄弟だから俗に言うお出かけ)に誘えないのが悩み。

「さっきからあわただしいね、なんかあった?」

「いやいやいや、異常なしでやんす…」

「そう?だったらいいけど」

コーンはテーブルの上にきのみがたくさんはいった買い物袋を置くと、ヒヤップをぎゅぎゅっと抱きしめる。

「デントは?」

「寄るところがあるらしいから、先に帰っててって」

どこだろうね、とつぶやきながら、袋の中からきのみを取り出すコーン。
って事は…今…2人きり…。
ごくりと唾を飲み。
あーあーと声を調え。
がしりとコーンの手を掴む。

「な、なあ」

「ん、なに」

「ライモンシティにさ、観覧車あるだろ?」

「あるね」

「乗りたい?」

「コーンは高いところ嫌いだよ」

「お、俺がいるだろ!」

「ははっ、なにそれ」

「だ、だから…行こうぜ」

「うん、いいよ」

「!」

や、やった!やったぞ俺!
コーンの手を握りつつ、心の中で何度も万歳した。

「じゃあ、デントの暇な日を聞かなくちゃね」

「デント?」

「え?3人で行くんでしょ?」

にこりと笑顔のコーンに否定はできず、結局3人仲良く観覧車に乗りましたとさ。

(俺はまだあきらめねーぞ…!)

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・あとがき・

かいてて、めちゃくちゃ楽しかった^^
コーンちゃんって天然っぽそう





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