「嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だあぁぁぁあぁ!!」
ミストレの泣き叫ぶ声が耳にキンキン響いた。同時に俺の視界がグラグラと揺れる。落ち着けよミストレ、何でそんなに泣き喚くんだよ。そう伝えようと口を開くが声は出ない。出せない。きっと今の俺は、パクパクと餌を必死に求める鯉のようだろう。休みなくミストレの涙がボタボタが俺に降り注いでくる。まるで塩の味がする雨だ。それを拭おうとしても、腕までもがいうことを聞かない。畜生、早くしねぇと余計にミストレを泣かせちまう。畜生、畜生、畜生。
ミストレに向かって手を伸ばす前に、俺の手の平から血液のついた拳銃が滑り落ちた。



Title:自慰
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