「銀、遅いぞ」「わり」ソファの肘置きに足を投げ出す三十路越え、優雅にチェアで雑誌をめくる芋虫。そして、「よく飽きないね」「まーな」カッコつけの俺。都心より外れた場所にある山奥の学園で司書を務める兄のところへ足繁く通う俺と、高等部の会長もとへ通う芋虫。三十路越えはお留守番だ。

少しだけ年の離れた兄は、それはそれは穏やかで優しく、温厚を絵に描いたような人物だった。小さい頃は兄の後をついて回ったものだ。今もその名残が抜けきらず、顔を見に行っている。まあ、一度恋人と間違われて好きなやつに逃げられた時は殺されかけたけど。それでも、兄はやっぱり兄で。ずっと兄なの

だ。母によってつけられた可愛い名前も気にならないほど、俺は兄を慕っていた。勿論、その恋人も好きだ。あいつもいいやつだ。可愛いし。といったら兄に殺されるか?「銀、早くしろ」「おう」「オレもう疲れちったよ」「早いな」「年寄りは丁重に扱ってよ」

はちみつより、司書さんの弟視点。名前は柚梨愛。芸名は花京山銀丞。三人組アイドルグループ。ブラコンで、クールキャラで通ってるけどわんこぽい。メンバーは相葉キラ(柏葉裕三25)、兎瑠羽(16)(汀直樹30)。KISS×ARCH。と、なんだかんだ色々詐欺ってる人たち。
     
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