瞳が、酷く割れたようにおもう。絶望で、まっぷたつに。
ひくり。口角が上がった。
喉奥からは悲鳴じみた言葉が次々とけたたましく鳴り響いていた。しかしながら、一度上げられた口角は元に戻らなかった。ひくひくと。
恐ろしくもあった。一向に悲哀めいたものへと変化しない顔。
私は気付く。
絶望とともに、我らはそれと引き換えにとんでもないものをこの地上に解き放ってしまったのだと。
そうして、悟る。ゆうるりと忍び寄る小さな音を。その名前を。

とあるもの二つをイメージしました。一つはドラマ、一つは曲を聴きながら。

#泣くという文字を使わずに泣き顔を文学的に表現してみろ
     
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