8/16〜
もしも左杏がママだったら


 葛葉家にけたたましい音で目覚まし時計がこれでもかと、自己主張し始めた頃。

「むー…む、む、むぐー」

 葛葉楔起床……出来ない。

 起きない楔の元へ、左杏ママ登場。

 お宅の息子さん寝てますよ!

「楔」

 しかし流石は楔のママ、こんなことは毎日なので動揺しません。

 優しい声で起こしにかかります。

 楔は今度こそ起きま……

「何ー?ぐー」

 せん。

「朝だよ。起きなさい」

「ねむ…後、一日」

 何ということでしょう。

 流石楔さん、後五分どころか一気に一日に伸ばしました。

 神経図太いです。

「楔」

 それでも左杏ママ諦めません。

 これが左杏ママ、楔には相当甘いのです。

 こんなナリをしていますが、楔限定で甘いのです。

「楔」

 起きない楔の耳元で囁く様に、息を吹きかける様に言います。

 が、やはり起きる気配はありません。

 その時、左杏ママの目が今までと一変、赤くギラッと光りました。

 さっきまでの雰囲気?何それ、美味しいの?と言わんばかりです。

 左杏ママは懐から何かを取り出しました。

 それがキラッと光ると、

「起きんか、このバカ息子がーッ」

 雷が落ちましたとさ、チャンチャン♪(終われ←)

     
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