その2
菊ちゃんver.

「だ、ダメ…ちょ、ああ!」
 チカに悶々した菊ちゃんは、獰猛な獣宛ら組み敷きゆったりしたスラックスを脱がし始めた。
 何時もなら逆らっても無駄だと、半ば諦めて鮪になっているが今日だけは違った。
 抵抗するのだ。
 菊ちゃん、いや、菊陽はおっかしいなぁと思いながらもやっぱり脱がせる。
 鬼かお前。
「き、菊っ。おねがっ、やめっ、菊ぅっ」
 抵抗激しく、段々苛ついてくるが脱がす手は止まらない。
「き、く…ぅっ」
 涙を溜め、半泣きになりながらチカは止められない。
 そして、
「きょ…パンツ、色……違うの!」
「………は?」
 パンツの色違うの。
 違うのー。
 違うー。
 何が?
「……チカ」
「き、く…っ」
 分かってくれたかと、目を輝かせたチカ。
 しかし、一瞬にして地に叩き付けられることになる。
「剃毛しようか」
「……へ?」
 何処から取り出したのか、剃刀を持って秘部に魔の手を忍ばせた菊ちゃん。
 チカは失言したと、絶望を味わった。
「いぃやああぁぁああっ」
「はっはっは」
     
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