「坂田先生、坂本先生からのお届け物です」 「なぁなぁ、なまえ?」 「はい?なんでしょうか?」 「銀さん風邪ひいたっぽいわ。熱が38度あるし…」 「そうですか…。医者が風邪ひくなんて本末転倒ですね」 「あ。俺のガラスのハートにヒビが…。やばい。もう死ぬわ、俺」 「はいはい…。で?私にどうしろと?」 「んー、診察してくれるか?」 「いや、私は看護師なんで無理です…」 「チッ…」 「そうだ!だったら特別に…!」 「おっ?!なになに?汗をかいて熱を下げよう的な?だったら、そこに空いてるベッドが…、」 「薬剤師の高杉先生に、特製のお薬の調合をお願いしてきます!」 「え…!?あー、いや…。それは駄目だと思うよ…?うん。ほら、アイツすげー忙しいし。いろんなナースに手ェ出してるし。なまえちゃん危ないし。だからさ、それだけはやめようぜ?」 「でも、私…。坂田先生には元気でお仕事してほしいんです!私ならきっと貞操を守りきってみせます!」 「いやいや…、アイツはお前の操を狙ってる。マジで危ないって。狼の檻にウサギが入っていくもんだよ?」 「高杉先生だって、坂田先生の為ならお薬作ってくれると思います!」 「うん。俺に飲ませると聞いたらアイツは喜んで薬つくるだろうな」 「本当ですか?それじゃあ、今すぐ行ってきますっ!!」 「あッ、おい!!なまえ!!行っちまった…。やべぇな…。こりゃあ…死亡フラグじゃねーか」 小児科医の坂本先生と薬剤師の高杉先生とは大学時代の同級生の坂田先生。 Next→薬剤師 高杉晋助 |