::好きだよ守!(part1)
◎守くんの場合
「それでは皆さん、おはようございます」
「「「おはよーございます!!!!」」」
おれ、えんどうまもる!
きょうからピカピカの2年生なんだぜ!あれ…?2年生はピカピカっていわないんだっけ?……まあいいや!
このまえまで1年生だったのに、もう2年生なんだぜ!早いよなあ!
2年生になったらやりたいこと、できるようにになりたいことがいっぱいいっぱいあるんだ!
友達を100人つくること!
たしざんとひきざんをまちがえないこと!
きゅうしょくをおかわりすること!
一番はサッカーがもっともっとじょうずになること!
「ということでいまからサッカーのとっくんだ〜!」
いきおいよくイスからたちあがったら、みんないっせいにおれの方を見た。
あっ……今はせんせえのはなしを聞く時間だった…
「守くん、サッカーしたいのは分かるけど今から始業式だからね?サッカーは学校が終わってからよ」
「は…はい…」
あはははは!とクラスのみんながおれをみて笑った。はずかしい…!
チラリと、右隣の席を見るとふどーがひっしに笑いをこらえてひーひー言ってた。
ちくしょう、あとでふどーにゴッドハンドでビンタしてやる!
おれの前の席のきどーは、どうじょーのまなざしって言うの?そんな感じの視線をおれにむけてきた。というか呆れてんのかな?
これ以上立ってるのもはずかしいのでとりあえず俺は大人しく席に座った。