君がいる雲の上へ、繋ぐ声




(*死ねた)



会いたい、逢いたい、あいたい

ただ、心に願った。理由なんて些細な事で、男の癖に女々しいなんて愚弄されたって当然だと思う。だけど、だけど・・・・・

あまりにも、思い切り降り出した雨が、音が・・・あんたが泣いてる様な気がして。太陽みたいなあんただから、元々天候に気分を左右されやすい俺は尚更、そういう変化に敏感になっていた

もしも、もしも今、泣いているのならば
抱きしめて抱きしめて、一番欲しい言葉を飽きるくらい言って、その涙全部舐めとって目尻にキスを贈って

あんたが泣き止むまで、ずっとずっと、傍にいるのに


「謙也さん、笑ってや・・・」



せめてあんたが泣き止むまで、この窓辺から離れないでずっと見つめるから




(君が泣き止んだ頃には)
(きっと空も晴れているだろうから)
(二人で手を繋いで、虹を追い掛けようか)








(もう"此処"に、君は居ない)

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