ラブチェーンロック




「あ・・・」
「どないしたん?」
「アカンわ、俺チェーン忘れてもうた。謙也さん、一緒繋いでもろてええですか・・・?」
「当たり前やっちゅー話や!」
「・・・ども」

(昼過ぎの部活帰り、久しぶりに二人っきりで飯食おかって話になってん)(こん時は、ただその事実が嬉しかったんや)

「食った食ったー!」
「謙也さん食うの早過ぎっすわー・・・もっと味わって食えばええんに」
「これでも味わっとるっちゅーねん」
「流石浪速のヘタレスター・・・」
「スピードやスピードっ!!誰がヘタレやっちゅーねん!!」
「うっさいっすわー・・・はよ鍵開けてください」
「お、おん・・・」

(視線を移して、自転車を見る)(目の前にあるんは、俺のオレンジのチャリと光のカーマインのチャリ)(寄り添って、くっついて、鍵で結ばれて・・・)



(アカン・・・はずかしなってきた・・・っ!!)


「謙也さん」
「!!?な、なんや?」
「俺らみたいですね、チャリ」
「・・・っ!!」

(俺と、おんなじ事考えとった・・・)





(あー、なんか外したないわ・・・)(何言うてんすか、鍵外したって俺らは一緒おるやろ)(ばか光・・・)(謙也さん馬鹿っすわ)

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