「ひか、ひかる・・・」
「ん・・・?どないしたん、謙也さん」
「いや、な・・・夢・・・見てん・・・・・・」
「・・・俺は此処におりますよ」
(肩を弱く震わせる貴方の額に唇を寄せてゆっくりと、抱きしめる)(きゅ、と服の裾を掴んだのを感じて頬に当たる謙也さんの顔に擦り寄った)
「泣かんで、謙也さん・・・」
(ホントは夢でも俺の為に泣いてくれればいい、なんて)(裏返しの言葉までも受け入れるように)
(貴方は俺の唇を塞いだ)
「お願い、ひかる・・・」
「抱きしめとって・・・離さんで・・・」
(そうやって貴方は俺に欲しい言葉をくれる)
(俺に執着を著す、甘美な言葉)
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