「・・・っ、は・・・ぅ、っ」
(ぽろぽろ、大粒の滴が溢れてとまらない)
(指の間から、手の隙間から落ちて流れてまた溢れて)
(綺麗なエメラルドブルーの深い空が朱く滲む)
「謙也さんごめん、謙也さん・・・泣かんで、お願いやから・・・謙也さん・・・・・・ごめん、ごめんなさい」
「光・・・?」
「なんも、ありません・・・」
「泣かんで、なぁ・・・光、俺傍におるから」
「泣いてなんか・・・っ」
「俺、お前の笑った顔が好きやねん・・・ひかる」
(めったに笑えない君だから、涙を理由にして笑って見せて)
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