♯ 山崎と土方 (20110928/140)

土方に命じられ買い出しに出た山崎は帰路の最中、公園のベンチで腰を休めた。屯所に帰れば多量の書類を捌く雑務が待っていると思うと気は重く、無意識のうちに深い溜め息が洩れる。瞳を閉じ瞼に浮かぶのは己の帰りが遅い事に怒鳴る上司の姿で、それすら愛しく思える自分にまたひとつ溜め息をこぼした。

※お題【公園】『書類』『瞳』