♯ 山崎と土方 (20110926/138)

「外に遊びに出る暇さえあればこんな事しなくて済むんだがな」「同感です」いくら身体を重ねても、俺たちの会話に色気なんてものは皆無だった。布団に伏せて迫り来る異物感に耐え、次第に増していく快感に声を殺す。背中に落ちた口付けについて互いに触れぬまま、二人きりの部屋で夜を明かした。

※お題:『好きじゃないフリをしながら』『肩にキス』