♯ 山崎とジミー (20110926/140)

「なあ、退」名前を呼ぶ声はいつになく優しく、表情も幾分穏やかだった。しかし、いざ山崎が用件を尋ねてみても、ジミーは「なんでもねェよ」としらを切る。問い詰めた末に出てきた言葉は「ただお前の名前を呼びたかった」。一度は目を丸めた山崎が相好を崩すと、ジミーは優しく触れた頭にキスをした。

※お題:『壊れ物を扱うように』『頭にキス』