# 山崎と土方 (20110805/131)

人の気配を感じ慌てて隠したのだが、写真はしっかりと見られていた。「ミツバさんですか?」いや、その、これは。上手く言葉が出てこない。「敵わないなあ、もう」山崎が目元をうっすらと濡らしながら笑う。この男に「いま見た事は二人だけの秘密にしてくれ」と言うのは酷だろうか。