# 山崎と沖田 (20110922/132)

あの声で「沖田さん」と呼ばれる度に、胸がひどく脈打つ。あの声が「土方さん」と紡ぐ度に、何故かひどく苛立つ。今まで長い間気付いていないふりをして押し通してきたが、つまりはそういう事なのだ。明日の朝、あの男――山崎と顔を合わせたら、早速この気持ちを打ち明けてみようと思う。