# 七海と聖川 (20110911/139)

海は沈みゆく夕陽を反射してキラキラと輝いていた。きっと辺りが暗くなるまで、そう時間はかからないだろう。「綺麗ですね」双眸を細めながら七海が呟くと、隣でそれを眺めていた聖川が手を取り緩く握り締める。「ひ、聖川さ……っ」「綺麗だ」みるみる染まる七海の頬は、確かに空の色より赤かった。

※お題【海で手をつなぎながらあせる】【真斗×春歌】