# 山崎と土方 (20110827/138)

「もう疲れたんだ」と土方が零す。握った手はひどく冷たいように思えた。「いっそ求めずに済んだら楽なのにな」普段とはかけ離れたその表情に、山崎の胸がキリキリと痛む。「幸せになりたいと思うのは当然のことでしょう」そうして震え始めた土方の肩を、山崎はただ抱き締める事しか出来なかった。

※お題【山崎退が凛とした表情で「幸せになりたいと思うのは当然のことでしょう」と言うシリアスな話】