# 山崎と土方 (20110821/140)

江戸に急な雨が降った。俗に言うゲリラ豪雨だ。洗濯物を庭に干していたので慌てて縁側から足を踏み出すと、頬に水滴が打ち付ける。それは先日捕り物で受けた返り血を彷彿させ、俺は咄嗟に屋根の下に身を戻してしまった。雨宿りに逃げてしまうような軟弱な精神では、大切なあの人を守れないというのに。

※お題【縁側】『雨宿り』『血』