# 山崎と土方 (20110820/140)

「好きだぜ」「嘘つき」「嘘じゃねーよ」そう告げてやると、決まって山崎は笑った。夜の公園を歩く足は心なしか軽い。「土方さん、好きです」「嘘つけ」「本当ですよ」近付きたくて仕方が無いというのに、いざ歩み寄られると引いてしまう。不器用な二人が一線を越えられたのは、高校卒業後の話である。

※お題【公園】『嘘』『歩く』