# 山崎と土方 (20110811/135)

「そんなの頼んでねェぞ」常に携えている刀も今ばかりは畳に預け、代わりに手にした酒の杯を傾ける。「大将が色つけてくれたんですよ」枝豆を差し出しながら覗いた副長の顔は、酔いに負けてか仄かに赤い。今俺が酔ったふりをして互いの距離を縮めたら、彼は受け入れてくれるだろうか。

※お題『居酒屋』【刀】【色】