ストーカー主
2012/10/01 09:27


主がストーカーで高校のあいだずっと元親をストーキングしていて、卒業してからも続けてたらついに電話で呼び出されておっかなびっくり応じて言われるままファミレスいって話し合う。
「あー、いや、ストーカーやめてくれりゃ俺ぁそれでいいからよ」
「で、...その、なんつーか。俺が後味悪ぃから一日だけ付き合ってやるよ」的なアレがこうし元親の家に遊びにいけばいいと思う
「寒くなったなぁ」とか平常心装ってぎくしゃくしながら手握ってきたらなおよい。



気付けばもう八時半。彼は一人暮らしだったが、実家暮らしの俺は帰らなければならなかった。
楽しかった時間もあっという間。
もう帰らなければ、そう思うと堰を切ったように涙が出る。
「…泣くなよ。別にこれから会えねぇっつーわけじゃねぇし。これからは友達として付き合ってこうぜ。な?」
困ったように眉を下げた彼は柔らかく微笑み、片手で俺を抱きしめた。
節ばっていて俺よりずっと大きな手は驚くほどに優しくまなじりの涙を拭い、俺の髪に指を通す。
止まらない時計から目を逸らしてもう少しだけ、と彼の胸に顔を埋める。
柔らかな布地からはふわりと太陽の香りがした。





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