いつからだろう 私が消えたいと思うようになったのは 気づかないうちにそんなことばかり考えるようになっていて 「お前こんなとこにいたのか、探したんだぜ」 「あ、サッチ」 この船に乗ったばかりの頃、緊張で私は浮いた存在でずっと独りぼっちで でもそんな私に話しかけてくれたのはサッチ 気さくで明るくて強くて、最初の頃は憧れ的な人だったけど今となっては恋心を抱いている まぁ、告白するつもりもないけれど 「もう夜も遅いんだから、早く寝ろよな?」 ほらまた子供あつかいする 私だってあと少しでお酒が飲める歳だ 子供あつかいしないでほしい ひとこと言い終わるとサッチは綺麗なナースのお姉さんと何処かへ消えて行った こんな夜中に繰り出すのだからすることなんてひとつだよね、 子供あつかいするなら優しくしないで 人の気持ち考えないでいちゃいちゃしないで サッチなんて消えちゃえ 死んじゃえ どうしてこんなに苦しいの 深く深く沈む (呼吸のし辛いこの世界で) |