結露した窓に言いたくても言えない二文字を書く。「好き、仗助くん」なんだか気恥ずかしくて手のひらで一気に消した。クリアになった窓の向こうにいたのは、バス停に立っていた仗助くんで。お互いに見つめ合うこと数秒、「おれもすき」ゆっくりと仗助くんの口が動いた。
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