テニス部のみんなで来た近所にある公園。ちょうど桜が満開で花見をしようということになったのだ。久しぶりにこうして全員揃って出掛けることができたからどの顔も楽しそうでなによりである。
宴もたけなわ、お酒も入り笑い上戸なみんなはどこか新鮮だ。周りを見渡すとすでに出来上がっている鳳くんと目が合った。ぽんぽん、悪酔いしているのか、膝の上においでと促される。けど周りにはみんながいるからとてもじゃないがそんなこと恥ずかしくてできない。遠慮します、何回言っても聞き入れてくれない鳳くんはまるで子供みたいだ。「おれは、花より団子より先輩がいい」涙目になりながら食い下がるわんこ。わたしに残された選択肢はひとつだけだった。


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