「ばーか」

「………」

「ばかばかばーか」

「さっきからずっと俺を苛めて楽しいか」

「うん」

「そうか」

「ばかジャブラ爆発しなさいよ」

「はあ!?」

「わたしの心情を知らぬのか」

「し、知らぬ」

「お前まだいじけとるのかー?許してやったらどうじゃ」

「あ、カク」

「許すってなにをだ」

「ちょっと言わないでよ!」

「いいじゃろ減るもんでもあるまいし。こいつはただ嫉妬しとるだけじゃ」

「嫉妬?」

「おお。さっきカリファからハロウィンだからってお菓子貰っとったじゃろ」

「そんなことでやきもちか」

「…………そんなことってなによ。」

「おい、泣いてるのか!?」

「ジャブラが泣かせたーわしは知らんからのう」

「カク逃げるんじゃねえっ!おおお前も泣き止めって」

「………ぐすっ」



「なんか、すまん」

「わたし以外の女の子と楽しそうに話すなばか」

「…………!」


些細なことで嫉妬したり泣いたりする子供っぽいこの子に胸きゅんが止まらない、これが俗に言う恋ってやつか

それでも笑顔が見たくて、わしゃわしゃ頭を撫でてやった。


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