夢 | ナノ


ぶつん。無機質な音をさせて目の前のパソコンの画面が真っ暗になる。電源を強制的に落とすとスリープモード、またはデータの上書きをしてくれるようについ最近わざわざボンゴレ本部まで頼み込みに行ってパソコンを改造してもらったから入力していた書類データは無事だろう。

でも思わずまたか、とため息をつかずにはいられなかった。ほんといい加減にしてくれないかな。週に何度か私の部屋はブレーカーは落ちる。ぶっちゃけ迷惑。

ちなみに私の部屋は本来なら幹部の部屋が用意される階にはない。なんでって面倒だから。ベルは精々人の部屋に不法侵入する程度だしルッスーリアはちょっとテンションハイになってる時に歌が壁越しに聞こえたりするぐらいだから良いけど。レヴィなんかと運悪く遭遇したら私は軽く3日は引きこもれる自信もあるし、言葉の暴力によってレヴィを引きこもらせる自信もある。だから私は下の階に部屋をもらった。

ガタガタと騒ぎ始めた上の部屋にまたため息がでた。


私的には最高な場所のはずだったんだけどね、残念なことにこの部屋の上階近くにはボスの部屋がある。まあ、ブレーカーがボンボン落ちるのは半分以上ボスが原因なんだけども。「んなやり方じゃ通じねえだろぉが!こっちはこっちで……っ」でも、ボスは普段は寝てたりするから大人しいんだよ割りと。「うるせぇドカス」ガシャーン。パリン。ガタンドタドタ。ほんっと、アイツさえ帰ってこなきゃなあ……。これはしばらく仕事を再開するのは無理だな、と簡易ベッドへごろんと横になった。


「スクアーロしね」


そのうち天井が抜け落ちてきそうだから今のうちに補強しとこうかな。
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