04/03(22:06)

何となく、フェイが雷門に戻ることは分かっていた。別に悔しいから、寂しいから、言っているわけじゃない。本当にそう思っていた。それはセカンドステージ・チルドレンの能力じゃなくて僕自身が察したこと。実際、今さっき彼は円堂守のクロノストーンを持ち出しフェーダを抜け出した。

「君も僕の前からいなくなるわけだ」

壁に寄り掛かり、フェイの出ていった扉を見つめる。再び彼がこの部屋に戻ってくることはないだろう。…いや明日の試合でフェーダが勝てば良い。そしてフェイは僕の前から消えたことを、フェーダから抜け出したことを後悔するんだ。

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