02/23(23:06)

※年齢操作


「…おや」

彼女がリクエストした料理を持ちキッチンからリビングに移動すれば、ソファに寝転びすやすやと眠る彼女の姿。日本からイギリスまでの距離は遠い。長い時間飛行機にいたのだ、疲れているのは仕方がない。
私は寝室から薄手の毛布を持ち出し、彼女にそっと掛けた。わざわざイギリスまで出向いてもらったのだ、風邪をひかせるわけにはいかない。それに私は紳士なのだから。

「とても愛らしい」

ソファの背もたれに手をつき、彼女の瞼にそっと唇を落とす。彼女が起きる気配はない。
料理が冷める前に起きてくれるとありがたいのだが。テーブルに置いたまだ湯気の出ているそれと、ソファで気持ち良さそうに眠る眠り姫を見て、私は苦笑しつつもどこか楽しげに微笑むのだ。


閉じた瞼にやさしいキスを/title by icy

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