02/22(19:50)

本当にムカつく。
オルカはそう呟いて、少し遠くを睨み付ける。鋭い視線の先にはアルファとエイナムがいた。…先程のエイナムが余程気に食わなかったのでしょう。オルカは私が大好きだから、私を侮辱されるのは嫌なのだ。

「もー、オルカったら!あんなこと言われたって私、痛くも痒くもありませんわよ?だってあんなの負け惜しみじゃない」
「ベータは平気でも、あたしはイヤなの!」

ツン、と顔を反らすオルカ。まあ、言うことが聞けないなんて本当に困ったさんですこと。私はくすくす笑ってオルカを見つめる。私、すっごく愛されちゃってますね。そう自覚すると胸がキュン、と締め付けれるとても気持ちの良い感覚。

「オルカ、私も貴女が好きです」
「なに当たり前のこと言ってんのよ」

軽く額をつつかれた。悪戯が成功した子供っぽい笑顔のオルカを一瞥し、私も頬を押さえながらいつものように微笑むのだ。

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