02/11(08:03)

「今日から君の名前はニケだ」

得意気な顔をしてサルはそう言った。SSCの力に目覚め辿り着いたのは、SSCが寄り添うように出来た集団、フェーダだった。大好きだった親に見放され捨てられたも同然で、1人路地裏で泣いていたところを彼が手を差し伸べてくれたのだ。彼はフェーダの創始者であり皇帝、つまりリーダーらしい。

「ニケ?」
「ああ、ニケ。良い名前だろう?」
「…ええ、そうね。ニケ、良い名前だわ」

大好きだったけれど私を恐れ見放した親に付けられた名前よりも、よっぽどきらきらした素敵な名前のように思えた。



(もしもフェーダが仮名集団だったらの話)
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -