▼02/11(08:03)
「今日から君の名前はニケだ」
得意気な顔をしてサルはそう言った。SSCの力に目覚め辿り着いたのは、SSCが寄り添うように出来た集団、フェーダだった。大好きだった親に見放され捨てられたも同然で、1人路地裏で泣いていたところを彼が手を差し伸べてくれたのだ。彼はフェーダの創始者であり皇帝、つまりリーダーらしい。
「ニケ?」
「ああ、ニケ。良い名前だろう?」
「…ええ、そうね。ニケ、良い名前だわ」
大好きだったけれど私を恐れ見放した親に付けられた名前よりも、よっぽどきらきらした素敵な名前のように思えた。
(もしもフェーダが仮名集団だったらの話)