ザナガン


ふっと目が覚めて、手を顔の正面にやる。白、僕の色だ。あの忌々しいザナークの色じゃない。無意識に口元が緩んだ、が、僕が転送されたのは恐らくムゲン牢獄。勝手に僕の邪魔をして操って、結局は捨てる訳か。ふざけるな、あいつと、あいつなんかに従順に従っていた自分自身に歯を噛みしめる。
しかし、あの力…。そう考え込んだ瞬間に首を振る。僕があんな奴に頼るなんて、あっちゃいけない。どっちにしろ、しばらくはあいつのことが忘れなさそうだと深くため息をついた。



prevnext




「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -