影三重


一緒にいたら嬉しいとか、幸せだとか、そういう風に思える人がいるってのすごい充実してると思うんだよな。勉強する手を止めて、影浦がそう言うのを聞いてふぅん、とただ頷く。

「俺にとって、それが三重内のことって言ったら?」
「…影浦のことなんて興味ないね。ていうか、僕のこと巻き込まないでよ。迷惑だから」
「うわ、三重内ひで〜」

けらけら笑う影浦を横目にため息をついた。…恥ずかしいこと、言わないでよ。馬鹿。赤くなってそうで不安な頬を髪で隠して、勉強する手を再開させた。




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