◎兵南♀! 「ひ、ぁ」 「…良いのか、南沢」 晒された南沢の胸をやんわりと揉む。南沢はピクリと震えて声を出す。ゴクリ、自分で唾の飲み込む音にさえ興奮してしまった。 「南沢」 「んっ、なに」 「キス、して良いか」 ずいっと顔を近づけてそう言うと南沢の眉間にシワが寄り、瞳が揺れた。そして弱々しい力で口許を押さえられる。 「キス、は、ダメ」 「…そうか」 嫉妬してしまうな。俺が誰かの代わりなことは分かっていた。恐らく雷門中の男だろう。悔しいがまだ南沢の中ではそいつが一番なんだ。 キスの代わり、と首筋に噛みつき跡を付ける。南沢は少し抵抗するがそんなもの俺には捩じ伏せられる力だ。俺のものだと言う証だ。 「兵頭」 「なんだ」 「好き、だ」 お前はなんで毎回好きと言う時に目を閉じる?誰を思い浮かべている?悔しいものだな。 ← |