ミカアミ


「私ね、バンやカズとまたあの舞台に立ちたかった」
アミはテレビ画面から目線を外さずにそう言った。
テレビ画面の舞台はアルテミス。バンと海道ジンと、知らない金髪の子が共にいた。
バンは、アミたちより彼女を選んだのだろうか。でもアミとカズの行方不明事件、まだ帰ってこないカズ、何かがあったに違いない。
「アミ」
「どうしたの?ミカ」
「…ごめん」
「ふふ、なんでミカが謝るの?おかしいじゃない」
アミはやっとテレビ画面から目を外して私を見てくれた。笑ってくれた。でも、辛そう。
私、なにもできなくてごめんね。アミ。



prevnext




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -