円秋


「俺と、結婚してください」
円堂くんが急に真面目な顔をするもんだから心配したら、手をぎゅっと握られてそう言われた。
ずっと待ち望んでいたその言葉に目の前が真っ白になった。
「う、そ」
「嘘じゃない」
「私、なんかで良いの?」
「俺は、秋が良いな」
目を細めて笑う円堂くん。昔はそんな笑い方しなかったのに、今は私、そんな表情がとても好き。
「秋、好き愛してる」
「私も、円堂くんが好きよ」
「結婚、してくれるか?」
照れ臭そうに言う円堂に私は頷き、思いきり抱きついた。




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