兵白


「安心しろ」
俺に肩を貸してくれてる兵頭が宥めるように言った。何が安心しろだ、俺は白恋を追い出されたんだぞ。居場所がないんだ。
「俺の隣をくれてやる」
「…お前にしては臭い台詞だ」
「たまには良かろう」
「……そう、だな」
お前がいてくれたらそれで良いかも、しれないなんて、思う自分に驚いた。もう俺は疲れたよ。




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テーマ「人外ファンタジー」
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