三南


クリスマスにも関わらず母さんは仕事で家には俺一人。なんとなく作ってみたケーキを食べながらテレビを見ているとインターホンが鳴った。誰だろう、覗き穴を見るとコートをマフラーでもこもこで、転校したはずの南沢だった。
「どうしたんだ」
「クリスマスぐらいこっちに来たって良いだろ」
寒いから家に入れてくれ、そう言った南沢は俺の了承を得ずに家に入ってくる。じゃあ聞くなよ、と思いながらリビングに向かった南沢の後を追う。すると突然南沢は俺の方に振り返った。
「三国、メリークリスマス」
「…あぁ」
久々に見た微笑む南沢はそう言いながら抱きついてきた。背中に腕を回しながら幸せだな、そう感じた。



三南爆発しろ




prevnext




「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -