風冬


「風丸くんくすぐったい」
「んー」
べろりと風丸くんは休まずに私の、首筋を舐めていた。趣味が悪いわ風丸くんたら。
「楽しいの?それ」
「ん」
「、今日はそれ以上ダメ」
押し倒してきたイチくんの肩を押し返してそう言う。風丸くんは無言で眉を潜めて、私の手を振りほどいてまた首筋を舐め始める。やっぱり力じゃ敵わないや。
「風丸くん」
「なんだ?」
「優しくしてね」
「分かってる」
にっこり笑って風丸くんは私のブラウスのボタンを器用に取り始めた。




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